国主導で取り組む健康日本21

健康日本21とは、国が主導して行う国民の健康づくりを目的とした運動のことです。2000年度から始まり、全部で14項目に及ぶ目標が立てられました。具体的には、栄養摂取の状況や食生活の改善、糖尿病が引き起こす合併症の減少などで、それぞれ具体的な数値目標が複数あります。例えば、栄養摂取だと1日に摂取する食塩を10g以下にしたり、食べる野菜を350g以上にしたりすることが目標として掲げられました。

健康日本21の取り組みには数多くあり、その1つが健康に関する様々な知識を大勢の人に広めることです。そのために、企業の健康活動の推進、ネットワークでの情報発信をしています。そして、国だけでは細かくサポートできないことから、地方で計画を立てるサポートを行っています。さらに、健康は保険事業との連携が欠かせないことから、その連携の強化や積極的な指導も行っているのです。

健康日本21は、2000年度から2012年度までが第1次となっていました。第1次では、全体の項目の約6割で問題が解決したのです。そして、2013年度には2022年度まで継続する第2次が始まりました。第2次は、基本的に第1次の内容を改定したもので、全部で5つの目標が掲げられています。健康寿命を延ばすことや健康格差を減らすこと、健康のために社会環境を整備することなどが含まれています。また、問題の解決に向けては、こうした健康日本21で行われる取り組みを、国民一人ひとりが認知することが大切です。