健康維持が目的の食事と運動の現状と対策

健康診断を受けてその数値に愕然とし、生活改善に取り組もうと決意する人は多いでしょう。大抵の場合、毎日の食事のカロリー計算をしたり、ジムに通ったりして、体重や悪玉コレステロール値を下げようと努力するものです。特に、お酒とタバコを控えるよう医師からアドバイスを受ける人も多く、禁酒や禁煙を宣言して耐久生活に入る人もいます。もちろん、成功する人は大勢いますが、中には禁酒できたものの喫煙回数が増えてしまったり、禁煙できたのに極端な甘党になったりする人も珍しくありません。

1つのものを我慢するとストレスが溜まり、代替物を求めるようになってしまうのです。これでは、せっかく主目的を達成したとしても、健康維持にはつながりません。このことに気づいた瞬間、馬鹿らしくなって元通りの生活に回帰してしまうこともあります。つまり、嗜好品をいきなりゼロにすることは、かえって逆効果となることがあるのです。長期目標を立てて、頻度や量を少しずつ減らし、辛抱強くゼロに近付けていくことが有効といえるでしょう。

運動についても、いきなり毎日ジムに通おうとしても長続きしません。最初は週1回程度におさえて徐々に体を慣らし、体調のいいときを狙って週2回に増やしていくなど、自然に習慣化する工夫が必要です。最初から体重や悪玉コレステロール値を下げようと躍起になると、短期間で燃え尽きてしまうため、少し物足りない程度から始めるのが賢明でしょう。